お前は強がりだねとよく言われたけれど、自分でそう思ったことなんて、無かった。
『昨日 今日 明日 そして いつか。』
真っ暗。
まっくら。
見よう。
見えたね。
見えたのは、失くした顔と顔と人と人。
父上。父上はいつも、あたしのことを強い子だ・と言ってくれました。
それは退治屋として大事なことで、
だけどお前にとって本当に大事なこととは決して言えないのだよと、いつもそう言って。
貴方が、貴方と皆がいなくなった後も、出逢った人たちはやっぱりあたしを強いと言ってくれました。
頼りにしてくれる戦友と、
頼りにしてくれる友達と、
頼りにしてくれる大切な人とそれから、
私も強くなりたいよ・と涙を流す、優しいひと。
…だけど。
だけど、あたしが本当に強くなれるのは、想う事で強くなれるのはね、父上。
――やっぱり、貴方たちなのです。
“あたしが強いことはあたしにとって本当に大事な事とは言えない”。
その意味をいつもあたしは考えて、どうしても迷わずにはいられなかったけど。
貴方たちのいなくなった今、迷いは消えました。
いえ、消したのです。
強くなければいけない。強くなりたい。
あたしが強いというのなら、それでいい。
強くありたい。
いけないことですか。これは、間違っているのですか。
何度問うても、どうせ答えが返ってくることは無い。
だったら、例え間違っていようとも、
今在る答えを追うことは、決して悪いことではないでしょう。
父上。父上。
言いたい事があるのです。聞いて欲しい事があるのです。見て欲しいものがあるのです。
貴方が答えてくれることは無くなってしまった。
それがどうしようもなく哀しいけれど、それでもあたしは呼び続ける。
父上。
父上。
あたしは、良い友を見つけました。
良い人たちとたくさん出逢い、たくさんの知らなかったことも知りました。
醜いことも美しいことも哀しいことも優しいことも、たくさん知って。
あたしは、大切な人を見つけました。
父上。
みんな。
貴方たちを想う事で、あたしは強くなる。
父上。
みんな。
貴方たちを想うだけで、あたしは涙が止まらない。
貴方たちと話した未来はいつも明るくて優しかった、だから今歩いている道はどうしたって、冷たく思える時もある。
だけど、大事な人が見つかりました。
大切な人が、場所が見つかりました。
愛しい愛しいあなたたちへ。
遠すぎて、声も光も届けられないけれどそれでもずっと、どんな時も祈ります。願います。
届きますように。いつか、届きますように。
ああそして、今在る愛しい愛しい人たちへ。
何があってもどんな時も、あたしは貴方たちを信じます。何があってもどんな時もあたしはきっと、貴方たちの側にいます。
そうして、いつか、もし出来たなら。
――…貴方たちを想って強くなれる自分に、なれたらいいな。
----------------End.
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結構初期のつもりでしたが、意外と中期の作品なんですね。吃驚。(当事者はお前)
いろーんな曲の歌詞を参考にしたので色んな歌詞イメージがごっちゃです; 犬アニメ初代ED「I will」と、…アレ?あとなんだっけ……、イヤイヤイヤ。二、三曲がごっちゃだったよ確か。なんで一曲しか覚えてないの…(呆然)
ホント駄目だ(何が(頭が))
これは普通にお気に入りでした。実はサイト中1,2位を争うぐらい好きでした; そのわりにアンケートではそうウケが良いわけでもないみたいでちょっとがっかりした覚えがあります(苦笑) 「でした」と過去形なのは…これを書いてからずいぶん経って、色んなネタをいっぱい書いたらお気に入りが増えちゃったからです(笑)今も気に入っております。。