習うより慣れろ







 「あー……」
この時代には異色な服をまとった少女が、のんびりと声を上げた。
「いい天気―。」
「そうですなあ。」
返事をしたのは常と違い、黒衣に袈裟の法師。
「でも、本当に大丈夫かな。犬夜叉と珊瑚ちゃんと、七宝ちゃん。」
大して心配そうでなく、存外気楽な声。答える法師も全く呑気そうに、
「大丈夫でしょう。退治道具の毒の材料採りと、鉄砕牙の打ち直し。どれも、それぞれに手慣れたことばかりです。」
「七宝ちゃんは雲母と一緒にお父さんのお墓参り、か。あーあ、それにしてもヒマよねえ。弥勒さま、なんで珊瑚ちゃんについていかなかったの?」
「ああ…」
いかにも気だるそうに、弥勒は草むらに仰向けに寝転んだまま。
「いえね、たまにはちょっと離れて見るのもまた一興か、と。ほら、もしかしたら珊瑚も私の顔見た瞬間に抱きついてきてくれたり」
「しないでしょ。」
即答され、苦笑いしながら、でも結局、
「…でしょうなあ。」
 半ば諦めたように、言った。



 「…あのね、弥勒さま。」
また唐突に喋りだした隣に座る少女に、やはりのんびりとなんですか、と言う。
「言いにくいんだけど……」
「はあ。」
「珊瑚ちゃんとは、どれくらいまでいってるのかな、って。」
「はあ?」
少しばかり頓狂な声をあげた弥勒に、こちらはかなり真面目。
「だってね、弥勒さまってけっこう…ていうかめちゃくちゃ?女の人の扱い、上手じゃない。まっさか、珊瑚ちゃんになぁんにもしてないなんてこと、ないわよね?」
「あ、そーゆーことですか…えーっと…ですねぇ。」
「キスとか、した?」
「はあ?鱚?」
「……。……まあいいわ、だからね。」
ずいっと顔を近づけ、人差し指をぴんと立て、言った。
「口付けのこと!く・ち・づ・け!」
「ああ、くちづ……って、かごめさま。そんなことよくもまあ堂々と言い放ちましたな。」
「こんなのいちいち恥じらうくらいなら、最初っから聞こうとしないわよ。で、どうなの?」
ああそう言われればそうですなと納得している弥勒に、かごめは畳み掛けるように尋ねた。そして返事は、
「ええ、まあ。一応それくらいなら。」
へーやっぱそれくらいまではいってたんだ、とかぶつぶつ一人で言っているかごめに、弥勒は逆に聞いた。
「じゃあかごめさまはどうなんです?犬夜叉と…って、それくらいはしてましたな。公衆の面前で堂々と。」
「へへ……あの時は、切羽詰まってたし。…でもね、犬夜叉と一緒にいると、つねづね思うことがあるのよ。」
「あ、私もあります。」
「やっぱり?」
「うん…なんていうかさあ、率直に言っちゃうと……」
「ええ、あの……」
二人同時に、言った。
「慣れてくれないのよね〜…」
「慣れてくれないんですよね〜…」











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 タイトルからしてなげやりな……(汗)
 とりあえずこのあと犬かご・ミロサン共に甘々です。分かるでしょうが。
 個人的に飽きた理由は多分、かごめさんや弥勒さんの台詞があまりに直接的過ぎて嫌になったんだろうと…やっぱお子様(笑)
 だってほのぼのしたほうが好きなんです。ところでなんで私の小説ってさりげに弥かごの気があるんでしょう(知るか)